これは日本でもおこりえる事故例


「ドローンは墜落しますか?」と聞かれることがあります。目の前で飛んでいるドローン、それは気になりますよね。

その時に即答しているのは「墜落します」の直球返答です。

決して不安にさせるために言っているのではなく、「100%はない」ということと、「操縦者によって回避できる点は多々ある」ことの2点もお伝えしています。

今回は「ドローンは墜落する」というネガティブな話ですが、必ず理解してほしく、また決して避けて通れない内容です。とは言ってもビビらないでくださいね。プロはプロなりの、墜落しない対処や安全管理をしています。

 

墜落の起因を理解すれば、最大限回避できる

 

プロペラに物が当たる

これはイメージしやすいのですが、プロペラは飛行する上で最重要です。

そのプロペラに、モノや障害物が当たれば当然バランスを崩して墜落します。

前述の動画でもありましたが、木にあたってしまう、枝や葉っぱにあたってしまう、電線にあたってしまう、などなど。

地面にたたきつけられて、その瞬間、機体は壊れてしまいます。

 

雨や水に濡れる

ドローンは軽量化するために、モーターなどむき出し状態です。

モーター部が濡れれば、ショート起こしたり、プロペラの回転数を崩したりしますね。

例えば、モーターボートの水しぶきがドローンあたって墜落。滝のしぶきがかかるのも墜落のリスクがありますね。

墜落当然の行為ですが、雨の日に飛行させるのもNGです。

 

ローバッテリー飛行

飛行していくうちに、どんどんとバッテリーが無くなってきます。

飛行した距離に戻ってくるまでの残バッテリーがなくなって、途中で墜落も(可能性は低いですが)十分にありえます。

 

信号損失

ドローンとリモートコントローラは電波によって操縦をおこなっています。

その電波干渉も大きな影響を及ぼします。

電力線、磁場の強い場所、ラジオアンテナ、携帯電話の基地局などなど。特にオフィス街のような電波が入り混じっている場所では、信号損失する可能性が高くなります。

 

天候状況

ドローンが影響しやすいのは風です。

一定方向での風なら多少流されますが、機体のバランスを保ってくれます。

しかし四方八方から乱れるような風が、もし強く吹いた場合にはバランスを崩して墜落します。その時の天候状況を把握するチカラが必要ですし、「強風だから飛行させない」という判断力も必要です。

 

機体整備

プロペラやモーターに異常があったまま飛行させた場合には、バランスを崩しやすくなります。

プロペラが欠けている、長い間プロペラを変えていない(劣化)、プロペラの取り付けが甘い、モーターに砂が入っているなどなど。

また一度水没したドローンは、基盤がショートしている可能性があるため飛行NGです。精密機器ですからね。急に制御が効かなくなる可能性もあります。

etc. Phantom4の障害物回避機能があっても・・・

少し余談になりますが、Phantom4には前面に障害物回避センサーが付いています。

しかし小さい枝や電線はセンサーが見落とすこともあり、衝突を回避できません。また前面にしか付いていないため、横の飛行やバック飛行では障害物にあたるリスクは減りません。

ドローンは画期的なツールですが、当然のごとく影も存在します。

重力がある限り、空飛ぶモノは落ちます。

墜落して人に当たる確率は決してゼロではありません。

その意識は常に持っていない人は、ドローンを操縦してはいけないですね。